
最近は『起業』という言葉をよく耳にすることが多くなってきましたね。
「週末起業」や「学生起業」という言葉もあるように主婦や学生でも起業する人が増え、誰でも起業することができるようになりました。
「好きなことで起業しよう」「会社を辞めて自由に」「OL・サラリーマンを辞めたら月収◯倍」などどこかしらで目にしたことのあるフレーズもあるのではないでしょうか。
それでもまだ『起業』と言うと難しいというイメージを持っている人も多いと思います。
ですが近年起業のハードルはどんどん低くなっています。
起業に興味はあるけどなんとなく難しそうだから…と諦めてしまうのはもったいないかもしれません。
起業と言っても色々な方法がありますし、リスクもなく始められるものもあります。
実際に私たちも、夫婦でそれぞれ個人事業主、フリーランスとして活動してきました。
そこで本記事では
- 起業の種類
- 難しくない起業の方法
について実体験を踏まえながら解説していきます。
目次
起業の種類
起業の種類は大きく分けると2つに分けられます。
・個人事業主、フリーランスとして活動する
近年起業ブームとも言われていますが、その多くは個人事業主として起業するパターンがほとんどです。
必ずしも会社を立ち上げる必要はありません。
また一言に『起業』と言ってもその方法によって難しさも変わってきます。
2つの違いについて、それぞれ解説していきます。
法人(会社)を立ち上げる
1つ目は法人(会社)を立ち上げる方法です。
会社というとある程度の人数を集める必要があるように感じますが、一人でも始めることができます。
個人ではなく法人にすることで
- 社会的な信用を得やすい
- 融資や税金などの面で優遇される
というメリットがあります。
法人(会社)を設立するためには、いくつかの書類の提出や登記が必要です。
ただし登記の際には20万円ほどの費用がかかります。
また資本金も用意しなければなりません。
そのため立ち上げの際には、事前準備をしっかりと行う必要があります。
個人事業主・フリーランスとして起業する
実際に起業家として活動している人の割合を見てみると、その9割は個人事業主だと言われています。
手続きとしては、税務署に開業届を出すことで個人事業主として活動することができます。
しかしこの開業届も必須ではなく、出さなくとも罰則はありません。
ただし青色申告を利用して控除などを受けたいのであれば、開業届を提出する必要があります。
フリーランスも個人事業主と似ていますが、会社などと雇用契約を結ばず案件単位で仕事を獲得していく人のことを指します。
フリーランスも個人事業主同様、開業届を出すことですぐに活動することができます。
しかしコチラも確定申告さえしっかり行えば、開業届を出さずとも罰則はありません。
つまり、このように何かしら売りたい商品や提供できるスキルがあり、それを売ることができれば誰でも個人事業主、フリーランスとして活動することができるということです。
難しくない起業の方法
ここまでで起業の方法は大きく2種類あるとお話ししましたが、筆者がおすすめする難しくない起業の方法は、やはり「個人事業主またはフリーランスで起業する」ことです。
なぜならば、個人で起業する方が会社を立ち上げることに比べリスクが少ないからです。
先述の通り、会社を立ち上げるには資本金をはじめ、登記などの各種手続きが必要です。
また毎年新しい会社が作られていますが10年以内にその9割が倒産すると言われています。
生き残っているのはごくわずかな企業なのです。
ですが起業=必ずしも会社を立ち上げる必要はありません。
個人事業主として開業し、軌道に乗ってきたところで会社を立ち上げるというやり方もあります。
また何よりも昔と違うのはインターネットが普及したことでしょう。
これにより、個人でも集客ができるようになり、誰でも簡単に起業がしやすくなりました。
最初は個人事業主(フリーランス)として起業するのがおすすめ
起業するときに多くの人が個人事業主としての方法を選ぶのは、やはり手続きも簡単で始めやすいからです。
個人事業主として起業するメリットは、どのような形態や事業内容で起業するかにもよりますが
- 自宅をオフィスとして活動することができる
- 初期費用0円で始めることができる
といったことが挙げられます。
特に今は個人でも案件が取れるサイトも多く、
- ランサーズ
- クラウドワークス
などのクラウドソーシングサイトや
- ストアカ
- タイムチケット
- ココナラ
など自身のスキルを売れるサイトも沢山あります。
こういったサイトを上手く活用すれば、場所や時間も選ばずに働くことができます。
逆にこちらが依頼をして、自分に足りないスキルを補ってもらうという方法もあります。
またブログやSNSなどを通じてお客さんを獲得していくことも可能です。
ある程度の予算(数万円程度)があれば個人で広告を出すこともできます。
実際私の周りでも、この数年で個人で起業する人が増えました。
デザインやIT、広告運用など自身のスキルを生かし、フリーランスとして活動している人も多くいます。
また初めのうちは、自分の商品を知人や友人に無料もしくは低価格で体験してもらい、フィードバックをもらっている人もいます。
身近な人に体験してもらうことで良い点だけでなく改善点も評価してもらえますし、お客様の声としての感想をもらうこともできます。
友人に試してもらうのであれば、いきなり知らない人に売るのは自信ない、という場合でも始めやすいですよね。
このように、昔と比べて個人で起業することのハードルはどんどん下がっています。
起業塾などもありますが、個人でも本やインターネットなどでその方法を調べることができます。
起業する上で注意したいこと
ここまでお話しした通り、個人での起業はリスクも少ないですし、時間の融通も効きやすく人間関係も選ぶことができます。
私たちも起業してからはストレスなく過ごすことができるようになりました。
このように実際に起業している人の体験談を聞くと、自由で楽しそうなイメージもあるかもしれません。
ですがここで一つ注意したいことがあります。
起業するということは、雇われずに働くというだけで仕事であることには変わりありません。
自分の得意なことや好きなことを活かして起業することもできますが、そのためには世の中がそれを必要としていなければなりません。
逆を言えば、自分のやりたいこととお客さんのニーズがマッチしていなければ、自分のやりたいことを犠牲にする必要もあるかもしれません。
また個人でもホームページやSNS、広告を使ってお客さんを集められるようにはなりましたが、ただ闇雲に発信すれば良いわけではなく、ちゃんとしたやり方があります。
そういったマーケティングや、個人の提供できるスキルについてはやはりきちんと学ぶ必要があります。
ですが私はこれも受験勉強と似たものだと感じています。
ある一定の期間、気を引き締めて学び準備し、事業をスタートさせる。
もちろん起業してからも事業を継続する上で学び続ける必要はありますが、土台がしっかりできていればそれほど難しいものではありません。
個人事業主、フリーランスとしての実体験
私たちは夫が個人事業主、私はフリーランスとして活動してきました。
そこで感じた難しさは、やはりお客さんを獲得することです。
私も夫も初めはやはり知り合いの紹介がほとんどでした。
それでもある程度のお客さんは確保できるのですが、やはりそれだけではどうしても限界があります。
私の場合は紹介だけでなく、起業家の方のメルマガをいくつか取ってそこから案件を探すなどしました。
フリーランスなので、こうして特定の会社や個人事業主の方と繋がることである程度安定して案件を確保していくことができるようになりました。
ですが夫の方は個人事業主として、個人に対してサービスを販売していくこととなるとリピーターはいるものの、紹介だけで継続的に商品を売っていくことにはやはり難しさを感じていました。
そのため現在ではブログを始め、そこからお客さんを呼び込む流れを作っています。
軌道に乗るまでに数ヶ月ほどかかりましたが、おかげさまでブログからの問い合わせも得られるようになりました。
このように、個人事業主やフリーランスとして活動していくには、日々試行錯誤をしながら仕事をしていく必要があります。
例えばSNSひとつ取ってみても、人により得意不得意な媒体があります。
自撮りを上げたくない人が無理やりFacebookで顔を出そうとしても上手くいきません。
自分にとって使いやすく、さらに楽しめるものであればなお理想的です。
また売る商品によって合う戦略が変わってくる場合もあります。
その商品の魅力を伝えるのに最適なものは何かを考え、その商品に興味を持ってもらう必要があります。
例えば
- コンサルティングならTwitterやFacebook
- カフェやアパレルならInstagram
- エンタメならyoutube
といったように、それぞれの商品に合うSNSというものが存在します。
自分の商品の魅力が伝わりやすいものを選ぶと同時に、その商品に興味を持っている人がどのSNSを使っているかによっても使うべき媒体が違うのです。
このように、自分や商品にあった方法を見つけて研究していくことは、大変でもありますが面白くもあります。
成果に繋がれば大きなやりがいも生まれます。
もし少しでも起業に興味があるのなら、最初から諦めずに挑戦してみてはいかがでしょうか。